マニア層の悩み
●アニメやプロレス(等)に関する関連商品の市場において、主要客層となるマニア層。
過去“オタク”などとも呼ばれ、一部では偏ったイメージも感じられるが、こと流通市場においてはマニア層という存在は絶対的に欠かすことができない客層となる。
また、若干の差こそあれ、世の男性は収集癖が強く、少なからずマニア的要素は持ち合わせているとも言われている。
●ある切手収集マニアの面白い話があった。
彼は小学生の頃から切手集めにはまり、以降数十年にわたり新しく発売される切手を欠かすことなく収集してきたそうだ。
そんな彼が最近、長年続けてきた切手収集にピリオドを打ったという。
その要因は日本郵政公社の新サービスだった。
●日本郵政公社が「写真付き切手作成サービス」という新商品を売り出したのである。
ネーミングの通り、自分の写真を切手に出来るというもの。
新しく生まれ変わった日本郵政公社としては、より高い売上げと、ファン層の拡大を狙っての新サービス導入だろうが、切手マニアの彼は、このサービス開始により収集をストップさせた。
●新サービスは、申し込んだ人の写真5枚と80円切手5枚がワンシートになったもの。
価格は1000円。
内容面も価格帯も我々一般人から見れば魅力的な商品だなと思えるのだが、マニア達にとってはそこで発売される全ての種類の商品を集めることに魅力を感じている。
そこへきて、ほぼワンシートずつ異なる切手が発売され、しかもそれらを全て収集することは不可能だと感じた時、収集の限界を感じたのだろう。
●以前、当メルマガで1年366日(うるう年も含め)の日付けが入ったテディベアに人気がある内容を紹介したが、366個であればどうにか集めることもできるが、今回の新サービス切手のように収集する以前にそれぞれが個人オリジナルものとなれば、買うことすら出来ない。
「そのシリーズは自分のものだけをコレクションとして加えれば?」
とも思うが、マニア達が目指すところは完全収集。
そこに意識の違いがある。
●さらには阪神タイガーズの優勝記念切手は、某コンビニのみでの販売で、入手できない地域が出てくるという。
あらゆるサービスを導入し、希少性を持つことは今の時代のニーズに合っているだろうが、入手困難な商品が出れば出るほど一個人である収集家たちはついていけなくなる。
つまり、それまで確実に売上げの一部を担ってきた収集家たちが市場から「さよなら」する危険性があるということだ。
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■□■ 総括
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●最近ではゲームソフトやDVDなどもマニア向けの商品や販売方法が目立ってきているが、マニア層をターゲットにするのであれば、彼らの意識や満足するポイントを十分に把握した上で実施すべきであろう。
ただやみくもにタイトルを連発すればいいのかと言えば、そうではない。
販売方法や時期、タイトル数、価格帯、そして当然なら市場全体の動きを睨みながら、より購買意識が高まる演出が必要となってくる。
マニア層は貴重な消費層であると同時に、居住地域やその財源は限られていることをお忘れなく。











