専門店の新たな試み
●専門店といえば扱うアイテムは(基本的に)1ジャンルに限られる。
多くのアイテムを品揃えし、隆盛を誇ってきたデパート業界に陰りが出てきた頃から専門店への注目度は上がってきた。
「広く浅い」品揃えでは満足できなくなってきた消費者が「狭くても深い」専門店を支持し始めたのだ。
●しかし時代の流れは早い。
そういった品目を絞り込むことで他との差別化をはかってきた専門店にも、それ以上の特色が求められる時代になったようだ。
その動きの代表的なものが、専門アイテムプラスアルファという考え方。
例えば婦人・紳士服のセレクトショプ「リステア」では全店に音楽CD販売コーナーを設置。
通常のCDショップではなかなか手に入りにくい海外インディーズなどのタイトルを揃える。
●よそでは手に入らないCDを品揃えしているため、これらCD目当てに来店し、本業である衣類をついで買いするという客も増えてきたという。
CD導入の狙いは、店の売上げアップはもちろんのこと、海外商品と並列することでも衣類のイメージ向上も見込める点。
●その他の業種では、低価格メガネを販売するメガネスーパーが店内に化粧品コーナーを展開。
「イタリア素材のカラフルなメガネが似合うのは白い肌」と、美白に効果のある化粧品を販売。
このプランも徐々にクチコミで広がり、化粧品単体での売上げも実に7億円を見込むというから驚きだ。
特に専門知識を必要とする化粧品だけに社員研修にも力を入れている。
●専門店だからといって、必ずしも1アイテムに絞る必要はない。
特に、専門店が別アイテムを品揃えすると、店のアクセントとしては十分にアピール力を持つ。
ただ一つ気を付けたいことは、他アイテムを導入することで専門アイテムの印象が弱まり、あげくの果てに、どちらのアイテムも売上げ減になってしまうということ。
2つのアイテムがお互いを引き立てあい、相乗効果を生むことが最も望ましい。
互いの魅力を相殺してしまう品揃えでは、専門店として何の意味も持たない。
他アイテムを導入することで、その直後は多少なりとも売上げ増が見込めるだろうが、それでも本来の専門店としての1アイテムを貫き通す方が将来的に正解なのかもしれない。
見極めどころだろう。
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■□■ 総括
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●今回の事例は、何も専門店に限ったことではないと思う。
より多くの販売アイテムを持つことは、より多くの売上げを上げられるような錯覚を持つようだが、必ずしもそうではない。
特に私のような個人事業者にとってはより多くの選択肢はどれも手つかずになってしまう危険性がある。
新たな販売アイテムを得るときは常に「この全く新しいアイテム導入により、今現在の本業はどういう状況になってしまうのか?」という視点を持つ必要があるだろう。
ちなみに今の私はより狭い分野、特化した分野を模索している。











