確認サービス 

2003年05月11日号

●住宅を注文した客にインターネット上において工事の進捗が確認できるサービスを開始した建築会社がある。

客ごとにホームぺージを立ち上げ、工事の各段階にデジカメで撮影した写真を合計で約100枚掲載する。

住宅を注文した客はサイト上の写真をチェックすることで今現在の工事の状況を把握できるというわけだ。

もっとも、状況を確認できるだけでなく、その中で出てくる疑問や要望を掲示板に書き込めば工事の担当者に直接伝えることができるというもの。

●最近のインターネットのブロードバンド化に伴い、この手の確認サービスは増えてきている。

保育所における子供の様子を確認できるカメラシステム(動画)や田畑の一部分譲サービスにおける農作物の発育状況確認など、これらはインターネットならではのサービスといえる。

●住宅といえば、買う側(客)にとっても決して安い買い物ではない。

一生に何度も購入するものでもない。

となれば、当然思い入れも強くなる。

出来上がった後でイメージが異なっているとしても、なかなかやり直しがきかない。

そういった客のニーズを反映させたサービスとして注目を集めている。

この建築会社側にもこのサービスにはメリットがあるという。

複数の事務所で個別に管理する契約関係書類や図面といった書類をスキャナで読み込んでデータベース化することで業務効率の向上につながったという。

●食品業界においても同様のサービスが始まっている。

食品の生産履歴をネット上でオープンにするというもの。

例えば、野菜であれば生産した農家の生産者情報や栽培情報、加工情報、残留農薬検査情報など、ネット上で一目でわかるシステムだ。

最近特に食に対する安全性については、その関心度合いが高まっている。

このサービスでは商品に掲載されているコードを専用サイトに入力すれば全ての情報を確認できるというわけだ。

●確認するということは、安心するということ。

決して確認サービス自体では利益を生まないが、商品に“安心感”という付加価値をつけるものとして、今広がりを見せている。

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 ■□■ 総括

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●現実的にはどうだろうか?

私のように飽きっぽい性格なら、最初の段階ではサービス自体に関心を持ち、住宅工事の進捗状況を日々確認するだろうが、きっとそのうち飽きてくるに違いない。

食品にしても同じ。

よほど品質的に問題でもない限りわざわざネットを立ち上げて確認するかどうかは疑問である。

もし世の中にこういう人が多ければ、このサービス自体に意味があるのだろうか?となってくる。

その答えはもちろん「あり」だろう。

特に食品など少額商品に関しては確認サービスを採りいれているという認識だけで信頼感が生まれる。

生産の過程や商品に関する情報を開示するということは、それだけ品質に自信があるというふうに受けとめられるだろう。

確認サービスは必ずしも確認してもらう必要はない。

確認サービスを導入しているということに付加価値があるのだ。

安心感や信頼感は購買動機の決定的な選択肢の一つとなる。

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