明るい演出

2003年02月10日号

●「どうしたら客が来るのか」。

方法論は別にして、結果的に客を呼び、売上げ増につながればその販促策は成功したといえる。

アメリカの家具店での話だが、広大な店内に3D映画の劇場を作った店がある。

なぜ家具店の中に劇場を作ったのか?理由は明確なもの。

「退屈な家具の買い物を楽しく、何度でも訪れてもらうため。」

ここで見る3D映画はサービスの一環として無料といきたいところだが、しっかりと入場料も取っている。

にもかかわらず来店客数は昨年の5割増しの150万人というから驚きだ。

●来店客150万人に対していったいどれくらいの人が劇場を利用するかというと約60万人にのぼる客が劇場も利用しているという。

劇場は家具店とは切り離し、独立採算制を採用している。

このくらいの規模の話になると、どうしても大手企業にしかできない話と思われるかもしれないが、同店はこれまでにも低予算で出来そうな面白い演出を試みている。

例えば店内をニューオリンズの街並み風にして毎日30分おきに現地の音楽を生演奏したり、店内で焼いた新鮮なクッキーを来店客に提供したりとそのアイデアは既成の概念に縛られていない。

ショッピングを一つのエンターテイメントと捉えた上での演出が客足を向けさせるのだろう。

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 ■□■ 総括

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●我が国のデフレ不況もいよいよ深刻化してきた昨今。

この日本でこそ、こういった限りなく明るく楽しい演出が求められているのではなかろうか。

価格競争ばかりに目を奪われ、他店よりも100円でも10円でも安くとライバル店の価格調査に必死に取り組むことも大切だが、一品10円の価格差を毎日見比べている客が何人いるだろうか。

また、今までに行ったことのない演出や販促策には抵抗感を感じる方も多いだろうが、今回の家具店の事例ではそういったものを吹きとばす勢いと明るさがある。

暗い世の中、ドーンと明るい販促策こそ世の消費者が求めているものなのかもしれない。

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