退屈な場所での販促

2002年09月25日号

●これまでも地下鉄内のポスター広告や、トイレ内広告など、広告を見る以外にすべきことのない効果的な場所について触れてきたが、同様の効果が得られる広告媒体が登場した。

女性客を中心に、1〜2時間イスに座ったままの状態である美容室での広告システムがそれだ。

小型の液晶モニターを客へ渡し、テレビ番組や映画などの娯楽コンテンツを視聴してもらう。

これが基本的なシステムだが、コンテンツの中の約2割は、化粧品などの広告をテレビCM風に流すというもの。

●コンテンツは店内に設置した専用のサーバーから各モニターへ配信される。

客は配信されるいくつかのコンテンツの中から好きなものを選んで視聴することができるというわけだ。

このシステムが優れている点としては、客層が絞り込まれているという点。

先に挙げた、地下鉄やトイレが万人向けであったことに対して、美容室であれば、客層は大部分が女性となる。

また、店によっては(若者をターゲットとした店など)年齢層を絞り込むこともできるだろう。

これは、広告を出稿するクライアント側としては非常にわかりやすい、出稿しやすい状況にあることを意味する。

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 ■□■ 総括

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●システム自体、非常にシンプルで、効果が得られそうだが、改善面も少なからず感じてしまう。

一つはハード面での事だが、モニターを客が持たなければならない点。

これは当然、長時間持ち続けると手が疲れてしまう。

ただ設置型にしておけば必ずしもいいかというとそうでもない。

そのようなコンテンツを見たくない人にとっては迷惑となるもの。

そういう意味では見たくなくなれば消すことのできる“手に持つタイプ”の方が利便性がある。

難しいところだ。

もう一つはせっかく客と接する(話をする)機会を広告コンテンツに奪われてしまっていいのかという点。

これも店によって経営方針が異なるので一概には言えないが…。

しかし、このシステムが普及していくにつれ、より満足度の高い媒体になってくことは期待できるし、他業種への応用も進んでいくに違いない。

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