プレゼント
●いよいよ今年開催されるワールドカップにて面白いアイデアが登場した。
もうご存知の方も多いと思うが、世界各国のチームのウォーミングアップや客の応援シーンを競技場より撮影する「子供カメラマン」の募集である。
応援席からではなく、フィールド上で目の前に憧れの選手達を写真におさめることが出来るのだ。
これを見て思い出したのが、先のオリンピックで、聖火ランナー募集というものがあって、いくつかの区間を分けて各人にあて、当選した人は実際に本物の聖火をを持ちながら走ることが出来るのだ。
まさに世界的な歴史の中の1ページ(の中のほんの一行くらいか)に名を刻んだような心境だろう。
●普通、企業が行うキャンペーン等は、旅行プレゼントであったり、コンサートご招待だったり、いわゆる当たって得するものが基本であった。
それに対し「写真を撮ったり」「走ったり」とあまり得することもなさそうだ。
しかしこういうキャンペーンには応募が殺到する。
なぜか?
特に日本人にいえることだが、物的満足感より、精神的満足感を得られるものに価値を見出すことが挙げられる。
他に面白かったのは宇宙飛行士募集なんてものもあった。
人はそこに何を求めているのか?
簡単にいうと、それは“想い出”ではないかと思う。
「ボクはあの○○選手の間近で写真を撮ったんだよ!」とか「私はあの聖火を片手に走ったわ!」なんて声が聞こえてきそう。
形は何一つないが、想い出だけで充分に販促商品になり得るのだ。
●冒頭に紹介した事例はあまりに国際的なのでもう少し規模を縮小して考えてほしい。
その時、1つ念頭においていてほしいのは、“想い出”を作りたがっている人たちはどんな人たちなのか、といういこと。
もし、そういう人たちがある程度わかっていれば的を絞りやすい。
個人的な意見だが、“想い出”作りをしたがる人たちの代表例を挙げたいと思う。
1つ目は小さいお子さんのいる親子。
テーマパークなどに行ってもカメラやビデオを持ち歩いているお父さんが異常なほど多い。
それが何より想い出作りをしたがっている証拠。
もう1つはカップル。
これも親子同様カメラやプリクラなど大はやり。
この2つの層をターゲットにするだけでも面白いアイデアは出てきそうだ。
●カップルの方では恋人ツアーや、街頭にある大型ビジョン使用権なども面白い商品になりそうだ。
(大型ビジョンはそれを利用して愛の告白とかね)
親子には商店街イベントとして、お父さんが正義のヒーローになり(着ぐるみはレンタル)悪者にさらわれたお母さんを助けるショー主演権など。
ちょっとふざけ過ぎかもしれないが、こんなもの遊び感覚でいい。
自分が「楽しめる!」と思い、それがいい“想い出”になれば最高のプレゼントになる。
精神的満足感を与える販促プランを考えてみてほしい。
-------------------------------------------------------------------
■□■ 総括
-------------------------------------------------------------------
●ネットが登場して、いよいよ物的プレゼントの価値観が薄れているように感じる。
懸賞サイトなど、無数に存在し、誰でもクリック1つで応募できる。
プレゼント内容も似たようなものばかり。
懸賞マニアにとっては喜ばしいことかもしれないが、便利さはモノの比較を容易にすることが出来、お互いの差別化が難しくなってくる。
ちょっとやそっとのプレゼントキャンペーンでは誰も見向きもしなくなった。











