メールソフトの販売戦略

2001年10月29日号

●電子メールのやりとりは、確実に増えつつある。

そんな中パソコンソフト店などに行くとよく目にするものがある。

電子メールソフトと言われるもの。

「普通にメールをやりとりすればいいじゃないか。」

と思われる方も少なくないと思う。

しかし、こういったソフトを使うことで、メールのやりとりが非常に楽しくなったという人達も多いだろうし、メールという特性を活かした販売手法が面白い。

今回はそのことについてお話をしてみたい。

●基本的にパソコンのモニターの中でペットを飼えるものが多い。

ウサギやカメ、テディベアなどの中からお好きなものを選び、撫でたり洗ってやったりと世話をする。

このペットがメールのやりとりをする相手のパソコン画面までメールを運んでくれるのだ。

彼らは、お使いで世間を知り、賢くなって、たまに飼い主にメールを出してくれるなど、遊びの要素がたくさんある。

●またペットを選ぶわけだから使用制限もある。

一度に一回しか送れない。

ペットの取り替えもできないし、2・3年で死んでしまう。

何度でもやり直しのきくゲームとは違い、アナログ的な感覚のものなのだ。

しかし、そこがウケた。

●さらにその販売戦略も面白い。

CD−ROMソフトを2枚1組でパッケージにし、

「1枚はあなた、そしてもう1枚はメールをやりとりしたい大切な誰かにプレゼント。かわいいペットは2人の絆を深めるお手伝いをします。」

というキャッチ。

このキャッチコピーを読んだとたんに“誰か”の顔が浮かぶ人であれば、この商品がきっと気になるはずだ。

その誰かは別に恋人でなくてもいい。

「私、買いたいんだけど、誰か一緒に使わない?」

なんて会話がOLのお昼時などに交わされれば、それだけで大変なクチコミになる。

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 ■□■ 総括

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●2人でソフトを分け合うという作業がクチコミを生み、またソフト購入者の何割かは同社のプロバイダーにも加盟してくれるという。

儲けの仕組みがうまくできている。

こういったソフトは娯楽である。

絶対必要か、といえばそうではない。

しかし、特に女性にウケているこの手のソフトは疲れきった日常の仕事から解放されるオアシスのようなものか?

そこへきて、相手がいないと成り立たない特性。

同じようなキャッチコピーでお菓子を2個同梱しても1人で食べてしまう。

どういった商品でも使えるわけではないが、この戦略は頭に入れておいたほうがいい。

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